<ソフトバンク11-3オリックス>◇26日◇みずほペイペイドーム

真っ赤に染まったスタンドが熱気を帯びていく。2点のビハインドも関係ない。ソフトバンク打線がゲーム中盤から一気に勢いに乗った。

6回だった。先頭打者の佐藤直のバットが流れを呼び込んだ。オリックス先発田嶋の初球。140キロの直球を迷いなく振り抜いた。打球は左翼スタンドに突き刺さる反撃ノロシの3号ソロ。「迷っていた部分があったので、余計なことは考えずとにかく思い切っていこうと思いました。雑念なく打つべきボールに対してシンプルにスイングができた結果がホームランに繋がってくれたと思います」。笑顔でホームインすると一塁ベンチでは弾けるような笑顔で小久保監督もハイタッチを返した。

5回まで田嶋に2安打に封じ込まれていたが、佐藤直の約1カ月ぶりの1発で打線が覚醒。1死後、一、二塁とし6番柳町が右前に運ぶと敵失もあって2得点。さらに野村の中前適時打もあって、この回4得点。きっちり試合をひっくり返した。「前の打席ではチャンスを生かすことができなかったので、この打席では何としても打つんだという強い気持ちがありました。追い込まれてからうまく捉えることができ、勝ち越す形となってよかった」。5日の西武戦以来、約3週間ぶりの打点に柳町も笑顔だった。

球宴前の総括で勝負の後半戦に向け小久保監督は言った。「投手陣を中心に最少失点で1点でも多く取って逃げ切る」。目指す先行逃げ切りの形ではなかったが、6回にしっかり逆転すると1点差に詰め寄られた終盤8回には山川の15号3ランなど長短7安打の集中砲火で大量7得点。終わってみれば3戦連続2ケタ安打となる計14安打の猛攻。熱い熱い圧勝劇で今季初の7連勝を決めた。首位日本ハムも快勝し、2ゲーム差のままだが、後半戦も白星スタートで熱くペナントを演出する。

炎暑が続く福岡だが、ホークスが巻き起こす「熱波」なら鷹党も大歓迎といったところだ。