悲願の日本一を目指す小久保ホークスにとって、1つめの「山」を迎えた。CSファイナルステージは昨年同様、新庄監督率いる日本ハムとの激突となった。シーズン対戦成績は13勝12敗。ホークスが1つ勝ち越し、リーグ1位の面目を保った。昨年の同シリーズは3連勝(アドバンテージ1勝)でスイープ。3戦すべて2失点に抑え、山川の3発を含め計6本塁打を放ち、王者の貫禄を見せつけた。

前日会見で話をするソフトバンク小久保監督(撮影・梅根麻紀)
前日会見で話をするソフトバンク小久保監督(撮影・梅根麻紀)

昨年は開幕直後から快走。2位日本ハムに13・5ゲーム差をつける独走で4年ぶりにリーグ制覇。今季は主力選手の故障禍もあって昨年とは対照的に難産の連覇だった。2位日本ハムとはシーズン終盤までV争いを演じ、終わってみれば4・5ゲーム差。苦難のペナント制覇の経験値が、短期決戦でどう生かされるか楽しみではある。

本拠地ドームに響く打球音を聞きながら、一塁ベンチに腰を下ろしてチーム練習を見守った王会長は言った。「疲れがたまっていた人たちにとっては、この期間はよかったんじゃないかな」。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)でシーズン日程が終了。約10日の調整期間は実戦は行わず、コンディションを整えてきた。山川、今宮らみやざきフェニックス・リーグ参加組以外は、実戦から遠のいたものの王会長も不安視はしていない。ただ、簡単に越せる「山」でないことは承知している。CSファーストステージを連勝で勝ち上がった日本ハムの勢いを警戒。2戦目で逆転2点打を放った日本ハム・レイエスの打撃に「大きいの(ホームラン)も打つけど、追い込まれたら右方向にきっちり打ち返したりするしね」と巧打者ぶりもしっかり把握。「ウチにもホームランが打てる外国人選手が1人ほしいんだよね」。ここ数年、ホークスは助っ人野手補強は失敗続き。王会長は来季以降の戦力編成も脳裏に描いているのかもしれない。

いよいよ「激闘」のゴングが鳴る。

今季のスローガン「PS!(ピース)」のポーズで笑顔を見せるソフトバンク小久保監督と柳町(左)(撮影・梅根麻紀)
今季のスローガン「PS!(ピース)」のポーズで笑顔を見せるソフトバンク小久保監督と柳町(左)(撮影・梅根麻紀)