今春卒業を迎える大学野球経験者の進路を紹介する「4年生たちが歩むそれぞれの道」第2回は、野球に一区切りを付け大手広告会社に入社予定の早大・清宮福太郎外野手(22)と、トヨタ自動車で野球継続予定の東海大・柳元珍(リュ・ゲンジン)捕手(22)。
巨人の柳桓湊(リュ・ファンジン)ブルペン捕手を父に持つ東海大・柳は「キャッチャーとして社会人野球の舞台でプレーしたい」とトヨタ自動車を選んだ。その理由は「迎えてくれるにあたり、いろいろな準備をしてくれたチームに恩返しをしてから、プロ野球選手の夢を追いかけようというふうに決めています」から。社会人名門で研さんを積み、尊敬する父がいる舞台を目指す。
稲城シニアでプレーし、中2で内野手から捕手に転向。遠征時に仲間から促され初めてマスクを被った。捕手動作やサインの確認など特に不自由することなく「血を引いているのか分からないですけど(笑)」とのめり込むのに時間はかからなかった。
捕手として野球を続けていくうちに、父の偉大さを実感した。巨人で20年以上ブルペン捕手を続けるキャリアもさることながら、年を重ねてもなおオフシーズンはキャンプに向けて体作りを欠かさない。要所でくれるアドバイスは的確。「『配球面では打者の反応をよく見なさい』と言っていて、相手の読みを外すだけでなく、打者の反応を見る」など具体的で、捕手として引き出しを増やすことにつながった。
「父親は父親で自分は自分なんで、だからといって何か背負い込む必要もない」と等身大の自分を見失わない。社会人で飛躍を遂げ、高校時代バッテリーを組んだ羽田慎之介投手(現西武)が戦うプロの舞台を目指す。【平山連】
◆柳元珍(リュ・ゲンジン 2004年(平16)1月17日、神奈川・川崎市生まれ。父は20年以上巨人でブルペン捕手を務める柳桓湊(リュ・ファンジン)。八王子学園八王子を経て東海大では1年春リーグ戦デビュー。4年春には15安打10打点の打率3割8分5厘で、最高殊勲選手賞&ベストナインを獲得。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。




