大阪・関西万博が4月13日に開幕して1カ月が経過した。大阪メトロの中央線に乗ると、コスモスクエア行きだった電車が夢洲(ゆめしま)行きに変わっていたことで違いを実感。電車の中では海外の観光客を中心にいろいろな言語が飛び交い、乗客は夢洲に吸い込まれていった。
イチ乗客として「観光客が多く、座席に座れなくなった」と影響を感じた。しかし、他にもさまざまな影響を及ぼしている。その1つにアマチュア野球の開催球場が挙げられる。
万博会場は大阪の人工島・夢洲。隣には舞洲(まいしま)と呼ばれる島があり、そこに大阪シティ信用金庫スタジアム(以下、シティ信金スタジアム)がある。
シティ信金スタジアムは高校野球の大阪大会決勝戦などで使用されており、大学野球のリーグ戦や社会人野球でも使われることがある。今年は万博開催の影響から同球場を避けて、公式戦を開催することが多くなっている。
特に今春は、高校野球大阪大会の決勝戦でGOSANDO南港(旧南港中央)を使用。大阪府高野連によると、「混雑を考えたときにチームがきちんと到着するのかが事前にわからなかった」と周辺の交通状況に不安があったためシティ信金スタジアムを使わず、GOSANDO南港を使った。
大学野球でも同様だ。万博開幕翌日の4月14日など、シティ信金スタジアムで複数回リーグ戦を行った近畿学生野球連盟の関係者は「懸念していたような混雑はなかったのは良かった。でも球場を抑えるのが例年に比べて大変で…」と漏らした。
敬遠されるシティ信金スタジアムに代わって、GOSANDO南港が大人気。わかさスタジアム京都やほっともっとフィールド神戸など、他球場でも土日を中心に争奪戦となっている。それに加えて、今春は土日の雨天中止が多く、球場を取り直すことに苦労している状況だ。
万博閉幕は10月13日。アマチュア野球界も影響は続きそうだ。【アマチュア野球担当 林亮佑】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)




