夏の甲子園を制した沖縄尚学。大会期間中、校舎のある那覇市に吉兆の1本の虹が、かかっていた。

「沖尚の校舎と虹が繋がっているよ」。東洋大姫路との準々決勝後、比嘉公也監督(44)の携帯電話に家族から1枚の写真が届いた。秋春近畿王者の東洋大姫路は、甲子園を除き公式戦無敗。難敵を破った末、校舎のある那覇市の空には、まるで校舎の屋根とつながっているかのような虹が。携帯越しに見つめた1枚の写真が、指揮官の心を癒やした。

そのまま比嘉監督は、ナインとのグループチャットに写真を共有。7月30日に関西入りし決勝まで約3週間半に及ぶ遠征だったが、なじみの空に広がった虹はチームの心を1つにさせた。準決勝・山梨学院には5-4で競り勝ち、強打の日大三との決勝では3-1。自慢の投手力を見せつけ、見事同校初の夏の甲子園優勝を飾った。

決勝を終えた主将・真喜志拓斗内野手(3年)は金メダルをさげて「あの写真はすごかった」と笑みをこぼし、ほか選手からも「力をもらいました」という声が相次いだ。比嘉監督だけでなく沖縄から遠く離れたナインも故郷の虹に勇気づけられた。【中島麗】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)

沖縄尚学対日大三 優勝した沖縄尚学ナインは喜びを爆発させる(撮影・上田博志)
沖縄尚学対日大三 優勝した沖縄尚学ナインは喜びを爆発させる(撮影・上田博志)
沖縄尚学対日大三 優勝旗を手に整列に戻る沖縄尚学・真喜志(撮影・藤尾明華)
沖縄尚学対日大三 優勝旗を手に整列に戻る沖縄尚学・真喜志(撮影・藤尾明華)
優勝盾を持って記念写真に納まる沖縄尚学・真喜志主将(2025年8月撮影)
優勝盾を持って記念写真に納まる沖縄尚学・真喜志主将(2025年8月撮影)