巨人ナインが試合前に着用しているのはジャージー風の練習着だ。しかも短パン。しかもナイキの。サッカーというか他のスポーツのようというか。正直、かっこいいのだ。
少々「イキっている」ようにも見える。試合前、指揮官・岡田彰布にその話をしてみた。カントク、巨人の選手、ジャージーで練習してますやん。
「そうよ。オレも昨日(25日)室内(練習場)で見てびっくりしたよ。メジャー流か何か知らんけど、おまえ。せやから元木(大介=1軍作戦兼内野守備コーチ)に言うたんよ。『オレにもくれ』いうてな」
ほしいんかい。さすがに大阪人の岡田だ。落とすところはキッチリ落とす。それにしても巨人のあの練習姿。もちろんイキっているわけではないそうだ。巨人担当キャップの為田聡史が説明してくれた。
「あれの方がユニホームで練習するより洗濯、クリーニングにかける労力などが少なくなるそうです。地球環境にもやさしいし、SDGsの一環ですよ」
ホンマか? と思うが巨人はそういう発表をしているらしい。「ふうん」と今更ながら世の中は変わっているな、と思う。
25日が雨天中止だったので今季初甲子園での「TG戦」は、なんとも言えない展開のゲームになった。右翼席を中心に虎党がもっとも盛り上がったのは5点差を追う5回だろう。
4回まで1安打に抑え込まれていた巨人エースの戸郷翔征から佐藤輝明が今季1号ソロ。これで一気に流れが変わり、5連打などで一気に4点を返した。
いけるんちゃうか? 多くの虎党もそう思っただろうがその後が続かない。1点差のまま8回、今度は5番手・岩貞祐太が代打・長野久義に1号3ランを浴び、万事休す。
悩める佐藤輝に待望の1発あり、大幅な打線組み替えありといろいろな要素があった試合は結局、悔しい敗戦だ。その試合後、敵将・原辰徳は4失点した戸郷の代えどころについて、こんな話をしていた。「彼はウチのエースですから。簡単には降ろしませんよ」。
対して阪神は西勇輝が3回5失点。今季ここまで好投を続けていたが、この日は崩れた。選手はいいときもそうでないときもある。それでも先発投手が序盤に大量失点すれば、なかなか勝てないのは、世の中が変わっても野球における真理だと思う。(敬称略)




