「阪神、強いですね」

「いやいや。強いよ」

指揮官・岡田彰布風に言えばこんな感じか。「いやいや」を強調の意味で使っているのか、ただのつなぎか。とにかく強い阪神だ。

デーゲームでロッテと引き分け「M24」としたオリックスとの「関西決戦」も現実的になってきた。それでも「まだ分からない」と言うのは、もちろんCSがあるからだ。優勝しても、そこを勝ち抜かないと日本シリーズに進めない。

CSは上位チームが有利になっている。ファーストステージは「2戦先勝」だが「1勝1敗1分」などでも2位が勝ち抜けるシステム。ファイナルステージでは1位チームに「1勝」のアドバンテージがある。

セ・リーグのファーストステージは10月14日からスタートする。「現状の順位で最終決定」という前提で言えば、こういう感じだ。まず2位広島と3位DeNAがマツダスタジアムで対決。勝ち抜いた方が同18日から甲子園で1位阪神と戦う。阪神は3勝すればOK、相手は4勝が必要だ。

CSで思い出すのは11年のファイナルステージ。中日(1位)と戦ったヤクルト(2位)で現役だった宮本慎也(日刊スポーツ評論家)から聞いた話だ。

「ファーストステージで勝とうと思ったら当然、いい先発投手から投げさすでしょ。その投手がそこで勝ったとしてもファイナルの最初には間に合わない。やっぱり1位が有利になっているんですよ」

そのシリーズ、初戦は中日が勝ち、アドバンテージを含め2勝0敗としたが、そこからヤクルトが連勝。一時は2勝2敗のタイにまで戻したが最終的に中日が進出している。

いい先発投手の数が多いチームが有利なのは言うまでもないが、このシステム、中でもバウアーのいるDeNAは有利かもと思う。中4日で投げるならファースト初戦で登板。DeNAが勝ち抜いた場合、阪神とのファイナルでも2戦目には登板できる。これは大きいはずだ。

こんな話を書くのはポストシーズン、阪神の先発スタッフはどんな順番になるのかと思うからだ。村上頌樹、大竹耕太郎、伊藤将司らが数はいるが、やはり開幕投手・青柳晃洋は大舞台で必要はなず。この日も勝利投手にこそなったが、まだスカッと快投とまではいかない。シーズン終了までには本来の姿を取り戻してほしいと思うのだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

巨人対阪神 巨人に連勝し岡田監督(右)とタッチする青柳(撮影・加藤哉)
巨人対阪神 巨人に連勝し岡田監督(右)とタッチする青柳(撮影・加藤哉)