これは話にならんかなあ…と思いかけた3回表。敵将・原辰徳が厳しい表情で先発メンデスを降板させたところで流れが変わった。そこまで阪神打線は2安打で2得点。その後もめまぐるしく代わる巨人ブルペン陣からも2安打で、4安打2得点で逆転負けだ。

もっとも阪神にとってさほど痛い敗戦ではないだろう。前日までにカード連勝を決めている。「(勝ちを)つけてやりたいと思っていたから。本人も球数を見ても全然、大丈夫やったけどな」。指揮官・岡田彰布もそう話したように、この日は先発・伊藤将司に白星をつけたい気持ちの方が大きかったようだ。

今月1日から始まった今季の長期ロードはこの日の敗戦で18勝5敗。「13」の貯金をつくって終えた。その間、京セラドーム大阪を含めた14試合がドーム球場での試合で、そこを12勝2敗で終えた。酷暑の中、涼しく戦える状況を味方にしたのも好結果の理由だろう。雨天中止は1試合もなく快調に試合を消化、甲子園に戻れる状態だ。

もっとも、またすぐに遠征に出る。29、30日とDeNAと甲子園で2連戦を戦うと移動日を挟んで9月1日から神宮球場でヤクルト3連戦。1日置いて5、6日とバンテリンドームでの中日2連戦だ。そして、また1日空け、同8日から甲子園で広島3連戦となる。

もはや“ヤマ”は超えたという見方が多いだろうし、こちらもそう思っているのだが、もしもそれがまだあるとするなら、この期間になるのではないか、と思っている。デーゲームで阪神が負け、広島はナイターでヤクルトとドロー。ゲーム差は「7」と少しだけ縮まった。マジックの対象は7試合を残す広島だ。

その広島との直接対決まで阪神は前述した7試合を戦う。広島はその間に9試合が入っている。巨人と3連戦、中日、DeNAとマツダスタジアム6連戦というスケジュールだ。もしも、この間に阪神が大きな連敗を喫して、広島が10連勝したときのような驚異的な勢いを取り戻すならば、次の対決はなかなか緊張感のあるものになるかもしれない。数字上での話だが。

28日の月曜を挟んで、29日から阪神はDeNAと久々の甲子園で2試合、その間、広島は京セラドーム大阪で主催試合を行う巨人を相手に2試合である。まずは、この上位4球団が関西に集結する両日の行方に注目したい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

巨人対阪神 7回裏巨人1死一塁、丸の三塁セーフの判定にリクエストしリプレー検証の映像を指さす岡田彰布監督(撮影・滝沢徹郎)
巨人対阪神 7回裏巨人1死一塁、丸の三塁セーフの判定にリクエストしリプレー検証の映像を指さす岡田彰布監督(撮影・滝沢徹郎)
巨人対阪神 巨人に敗れた岡田監督ら阪神ナインは東京ドーム最終戦のあいさつをスタンドに向けて行いベンチへ引き揚げる(撮影・加藤哉)
巨人対阪神 巨人に敗れた岡田監督ら阪神ナインは東京ドーム最終戦のあいさつをスタンドに向けて行いベンチへ引き揚げる(撮影・加藤哉)
巨人対阪神 試合後、今季東京ドーム最終戦のため、左翼席のファンにあいさつする阪神の選手たち。右端は岡田監督(撮影・狩俣裕三)
巨人対阪神 試合後、今季東京ドーム最終戦のため、左翼席のファンにあいさつする阪神の選手たち。右端は岡田監督(撮影・狩俣裕三)