第1回大会優勝の「レジェンド公立校」高松商(香川)が、サヨナラ負けで56年ぶりの優勝はならなかった。

 高松商ナインのコメントは以下の通り。

 ▽長尾健司監督(56年ぶりの優勝ならず)「あと1本というところで、ボール打ちをしてしまった。10回(無死二塁)は荒内にスリーバントでも徹底して、送る指示を出すか迷った。荒内は(強打でも)転がすことができるので、内野ゴロなら安西は三塁へ行く。1死三塁で米麦の犠牲フライで1点というところだった。浦は100点。選手たちはよくやったと思う。しかし、本人たちは悔しいだろう。ここまでよく勝ち進んだ。だが、高松商業という名前でやっているのだけれども、今回はこの子どもたちがここまでやてきたこと。高松商業全体が力をつけているのかというと、実はそうではないのであって、高松商の本当の力というのはまだまだなんじゃないか。それが最後に勝ちきれなかったところだと感じる」

 ▽荒内(2番の好打者。10回無死二塁で走者を三塁へ送れず、結局左飛)「バントを決められなかったのが反省。(11回裏に先頭打者の打球を好捕する)いい守備をしても、攻撃面がだめでは…。村上投手クラスの相手を打ち崩すことができるように、練習を積みたい」

 ▽植田響介(兄で4番、準優勝に)「優勝したかった。しっかり練習して夏に優勝したい。弟には負けないつもりでやってきた」

 ▽植田理久都(弟で6番、準優勝に)「チャンスで打てなかったのが悔しい。ただ、粘り強く戦えたのはよかった。また兄と一緒に夏に甲子園に戻ってきたい」