「周り見て!!」。神宮の一塁側ベンチからひときわ高い声が響いた。駒場の女子部員、赤岡毬萌内野手(3年)は今夏、初めて助監督としてベンチ入りを果たした。

 試合は正則学園に5回コールドで敗れたものの、最前列で声を張り、チームメートを迎える。「マネジャーはスコア書きに集中してほしい」とドリンク交換も買って出た。ゲームセットの時まで、てきぱきと動き続けた。

 山田駿監督(23)が「陰のキャプテン」と認める存在だ。中学時代、クラブチームで女子野球全国8強になった。高校で勉強と両立するには、部に入るのが一番と考えた。男子との体格差は当然広がっていく。冬場の練習はついていくのがやっと。それでも「途中で投げ出すのが大嫌い」と音を上げなかった。