新監督で臨む泉松陵が投手戦を制し、初戦突破した。今夏からエースナンバーを背負う右腕・渡部颯太(3年)が先発し、被安打5の4奪三振で自身公式戦初めての完封勝利を挙げた。渡部は168センチと小柄ながら2種類のカーブとカットボール、チェンジアップを駆使しながら緩急をつけた投球で投げ勝った。

 今春に部長から監督へ就任したばかりの桂島敦監督(52)へ夏1勝をプレゼントし「いろいろアドバイスをもらってきたので感謝して投げました。チーム全員で勝った1勝だと思います」と渡部は笑顔で話した。桂島監督は「(渡部は)いつも通りひょうひょうと投げていたし、本当によく抑えてくれた。度胸もあるし良い青年です」とエースの仕事ぶりに目を細めていた。