98年夏の甲子園を経験した仙台が、延長10回にサヨナラ勝ちして16強入りした。

 2-2の2死三塁から、2年生4番の笹口大輝内野手が左越え安打を放った。「(外野を)越えろと思いました。周りが期待してくれていたので」と、土壇場で主砲の重責を果たした。

 先発9人のうち6人が2年生。笹口は「3年生の先輩が、やりやすい雰囲気をつくってくれている」と控えに甘んじる最上級生が、積極的に後輩とコミュニケーションを取る。

 石垣光朗監督(53)は「3年生が練習でも分け隔たりなくやろうとしている。そういうのがあるから、2年生は力が発揮できるのでしょう」と分析した。

 21日の4回戦は2年前の準優勝校・佐沼と顔を合わせる。ここを突破すれば、24日の準々決勝で1つの目標にしてきた優勝候補・仙台育英との対戦が実現する可能性が出てくる。