接戦にけりをつけたのは星稜の9番・川岸。捕手らしい読みと、2年生らしい思い切りの良さが光った。

 追いつかれた直後の8回2死満塁で右打席へ。追い込まれたところで「相手は得意のスライダーで勝負してくる」。読み通り、外角低めに入った球を捉えて右中間を破る2点適時二塁打とした。「打つか、アウトしかないと腹をくくっていた。球威がある投手。素直にバットを振ることだけ考えた」という。

 高校通算5本塁打のうち、2本を今大会で放ったラッキーボーイだ。「9番だからのびのびできる」と話した。(朝日新聞)

 ◆星稜 1962年(昭37)実践第二高等学校として創立された私立校。63年から現校名。生徒数は1796人(女子855人)。野球部は62年創部、部員数は75人。甲子園出場は春11回、夏は今回で18度目。主なOBは松井秀喜(元ヤンキース)ら。所在地は金沢市小坂町南206。干場久男校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦9-3小松商

3回戦7-0七尾東雲

準々決勝12-2小松明峰

準決勝8-4小松大谷

決勝7-5日本航空石川