明徳義塾には「決勝男」がいる。2番打者の西村だ。1点リードの3回1死は、左越えへソロ。1死二塁で迎えた7回は、右越え三塁打で3点目をチームにもたらした。

 1年前の決勝でも甲子園をたぐり寄せる一打を放った。その時の相手は高知。8回に逆転され、5-6で迎えた9回。2死一、二塁の場面で代打で登場し、右中間へ逆転三塁打を放った。

 西村は2-1で制した今大会の準決勝でも2点二塁打を放っている。「去年のあの打席が自分を人生で一番くらい成長させてくれた。あの打席ほど緊張することはない」と話していた。(朝日新聞)

 ◆明徳義塾 1976年(昭51)創立の私立校。生徒数833人(女子216人)。野球部も同年に創部で、部員数は142人。甲子園出場は春16度、夏18度目で、02年夏に全国制覇。主なOBはヤクルト森岡良介、プロゴルファーの松山英樹、横峯さくら。所在地は須崎市浦ノ内下中山160。吉田圭一校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦6-0宿毛工

準々決勝8-1高知工

準決勝2-1高知商

決勝4-2中村