第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕、15日間)の甲子園練習が2日、行われた。東北勢は聖光学院(福島)大曲工(秋田)盛岡大付(岩手)鶴岡東(山形)八戸学院光星(青森)の5校が参加。与えられた約30分の時間の使い方に各校の特徴が出た。組み合わせ抽選会は明日4日に大阪市内で行われる。

 2年ぶり8度目の出場で、今春のセンバツに続き2季連続の甲子園となる八戸学院光星は、走者を置いての実戦を想定したノックに時間を割いた。仲井宗基監督(46)は「時間のない中であれもこれもできない。メンバーの中には選抜を経験してない者もいる」と10年の監督就任以降、甲子園練習で同じメニューを貫いている。

 自慢の打撃陣も好調だ。主将の奥村幸太捕手(3年)は「ボール球の見極めと、変化球打ちに取り組んできた」と自信を見せた。大湊との青森大会決勝戦では、3回に6四死球と見極め、8点を奪い圧勝した。また上位打線には、1番伊藤優平内野手(3年)、3番田城飛翔外野手(3年)の快足ランナー2人をそろえる。仲井監督は春夏全国準優勝した12年の打線と比べ「あのレベルにはいってないが、今年は機動力が使える」と不敵に笑った。