第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕、15日間)の甲子園練習が2日、行われた。東北勢は聖光学院(福島)大曲工(秋田)盛岡大付(岩手)鶴岡東(山形)八戸学院光星(青森)の5校が参加。与えられた約30分の時間の使い方に各校の特徴が出た。組み合わせ抽選会は明日4日に大阪市内で行われる。

 2年連続5度目の出場の鶴岡東は、練習時間のほとんどを守備にあてた。この日、45歳の誕生日を迎えた佐藤俊監督は「最高のプレゼントをもらいましたね」と笑顔を見せ「選手に確認したら、たくさんボールに触れたいって言うから」と練習の意図を説明。鉄壁の守備を披露し、順調な仕上がりを感じさせた。

 一塁守備で機敏な動きを見せた佐藤要主将(3年)は「小さい時から夢みていた場所。不思議な感じ」と振り返った。昨夏は同校初の1勝を挙げて16強に進出するも、佐藤はベンチ外でスタンド応援部隊だった。対戦相手に「去年負けた相手なので」と花咲徳栄(埼玉)を希望。山形大会では7本塁打、打率3割5分を誇る強力打線の4番としてチームをけん引し「打線は全国に通じる自信がある。先輩を超えるために今年は2勝したい」と意気込んだ。