横浜(神奈川)の強力打線が、甲子園でも破壊力を見せつける。今夏の神奈川大会では歴代最多のチーム14本塁打を放って圧倒した。4番村田雄大外野手、公家響内野手(ともに3年)、増田珠外野手(2年)がそれぞれ3発。コンゴ人の父を持つ大物ルーキー万波中正外野手(1年)も超高校級の飛距離を誇る。

 中京(岐阜)の今井順之助内野手(3年)は高校通算68発を誇る左の長距離砲。京都翔英・石原彪(つよし)捕手(3年)は169センチ、87キロの体格で通算42発を放つ「京都のドカベン」だ。常葉学園菊川(静岡)の1番打者・栗原健外野手(3年)は、48本塁打の長打力と今夏静岡大会7盗塁の足を兼ね備える。

 2年生にも強打者がそろう。履正社(大阪)で4番を任される安田尚憲内野手(2年)は、すでに高校通算38発をマークしている逸材。星稜(石川)の191センチ左腕・寺西建(2年)はエース兼4番で、同校OBの元ヤンキース松井秀喜氏と同じ根上中出身。「ゴジラ2世」の呼び声高い。今春センバツでも活躍した秀岳館(熊本)の木本凌雅内野手(2年)は、広角に打ち分けるセンスが光る。