第98回全国高校野球選手権(7日開幕、甲子園)に出場する北北海道代表のクラークは5日、兵庫県尼崎市内のグラウンドで、さっそく相手投手を想定した打撃練習に着手した。

 クラークは、打撃練習でマシン、投手とも左を想定し、聖光学院(福島)のエース左腕、鈴木拓人(3年)対策に余念がなかった。「(実際の打席と)目から入る情報との違いもあるからね」と佐々木啓司監督(60)。「打撃は、いいね」とナインの動きに目を細めた。

 今夏、チームトップの12打点を稼いでる6番金原瑶(よう)中堅手(2年)は左打者。「左投手は得意じゃないんです」と明かしながらも「体が開くとボテボテのゴロが多くなるので、クロスステップ気味で右足を少し前に出して、相手投手の背中を見るように打席に立ちたい」と対策は万全だ。宮城出身で、相手は同じ東北のチーム。負けられない、意地がある。