7年ぶり22度目出場の東北(宮城)が、前回出場の09年以来の勝利に届かなかった。

 招き猫の手のように左手首を曲げてボールを握り、ほぼテークバックなしの「招き猫投法」、エース渡辺法聖(3年)が初回に先制を許し、3回には3ランを浴びた。「甘い球は投げられないと力んでしまい、ボール、ボールとカウントを悪くしてしまった」と悔やんだ。8回14安打7失点でマウンドを降りた。

 我妻敏監督(34)は「渡辺がここまで打たれたのは、今年に入って記憶がない。完全に力負けです」と完敗を認めた。

 昨夏仙台育英が準優勝した宮城県勢は、11年の古川工以来5年ぶりの初戦敗退となった。