9回1死まで無安打だった富山第一がわずか2安打でサヨナラ勝利し、初戦を突破した。

 中越(新潟)の今村豪投手(3年)にノーヒットノーランで封じ込まれていた0-0の9回1死から劇的な展開が待っていた。4番狭間悠希捕手(3年)が右中間を抜く二塁打でチーム初安打をマーク。富山大会では1割4分3厘と不調だった5番河原大成内野手(3年)が狙い通り直球を振り抜き左中間へ。2者連続二塁打で試合を決めた。

 河原は「今までで一番、最高の瞬間でした。チームに迷惑をかけていたので、とにかくチームに貢献したかった」と笑顔。黒田学監督(35)は「左投手の軌道は練習してきたけど、思ったより粘り強く投げられた。最後は意地を見せてくれた」と話した。今大会初のサヨナラ試合となった。