八戸学院光星(青森)の韋駄天(いだてん)男・伊藤優平内野手(3年)が11日、14日の東邦(愛知)との2回戦に向けて気合を入れた。相手はプロ注目右腕・藤嶋健人と好左腕・松山仁彦(ともに3年)の2枚看板を擁する。50メートル5秒8でチーム一の俊足を誇る伊藤は「どっちが投げようが、自分がどんな形でもいいので、まず塁に出てかき回したい」と目を光らせた。

 従来の強打に機動力を加えた新打線の象徴が1番伊藤の存在だ。市尼崎(兵庫)戦ではチームとして15安打を放ちながら5得点に終わった。1安打1打点2四死球で3度出塁し、1番打者の役割を果たしたが、仲井宗基監督(46)から「伊藤がもっと塁に出てにぎやかにしてくれないと」と、より高いレベルを要求された。伊藤は「満足はしてない。監督は自分の足に期待してくれている。ガンガン走って、足で貢献していきたい」と締めくくった。