秀岳館(熊本)が、序盤の2本塁打で優位に立ち、常総学院の反撃を1点に抑えて、春夏連続4強入りした。

 熊本県勢は甲子園春夏通算100勝。鍛治舎巧監督(65)は「熊本のみなさんに、またひとついい報告ができます」と勝利の味の深さをかみしめた。

 2回に先頭の天本昂佑外野手(3年)が左翼席へ滞空時間の長い先制本塁打を放った。3回には1死から松尾大河内野手(3年)が左翼へソロ。試合巧者の常総学院を相手にして、価値の高い2発だった。

 天本は「少し詰まりましたけど、振り切れたからホームランになりました。高く上がったので届くかなとも思いました。でも(相手左翼手が)フェンスについて、見上げたところで、入ると確信しました」と喜んだ。センバツ2回戦の南陽工戦で放って以来、甲子園2本目。4強まで進んだチームに勢いを感じ「最後の大会ですから、チーム全員でさらに上を目指します」と元気も倍増していた。