真颯館のプロ注目、高木渉外野手(3年)が逆転本塁打でチームの初戦突破に貢献した。0-1で迎えた6回2死二塁。2打席目まで凡退していた高木が、外角からの甘いスライダーを左中間へ逆転2ラン。推定飛距離125メートルの1発でチームの危機を救った。

 その後、打線爆発を呼んでのコールド勝ちに「相手投手がいい投球をしていたので逆方向を意識して打った。少々、タイミングを外されてもあそこまで運べるのは自信になった」とバックネット裏につめかけた国内11球団のスカウトの前で実力を発揮した。

 本来は投手。昨年秋に右肩を痛めて外野手登録だが、8回からは今年公式戦初となるマウンドも踏み無失点に抑えた。「まだ怖い」と完全復活とはならなかったが、最後の夏の初戦はバットで勝利に導いた。