今春センバツ16強の滋賀学園が、冷や汗をかきながら初戦を突破した。初回に3点を先制しながら、その裏に5失点。2回にも2点を追加され、序盤で4点を追う展開となった。

 そんな危機を救ったのは2年生投手だった。2年生時から主戦投手として甲子園に2度導いたエース神村月光投手(3年)が腰の張りを訴えたため、起用を断念。3回から登板した島辺太成投手(2年)が奮闘した。毎回走者を背負っての投球だったが、要所を締めて7イニングを2失点。「割り切って行きました。変化球でストライクが取れたのが良かったです」。島辺の好投に勇気づけられた打線がコツコツと点差を縮め、8回に武井琉之外野手9(3年)の2点適時二塁打などで逆転。山口達也監督は「内容どうこうよりも勝ちが一番」と喜んだ。15日の2回戦(彦根)で比叡山と対戦する。