東大合格者数全国一を誇る開成が無念のサヨナラ負けを喫した。

 7-7で迎えた9回裏、2安打と死球で無死満塁のピンチを招き、ここで中前に落ちるサヨナラ打を許してしまった。

 この場面、開成は右翼手を二塁ベース前に置く「5人内野」でのぞんだが、その上を越された。外野手は2人しかおらず、中堅手が本来の位置にいれば、平凡な中飛だった。

 5番の宮本航三塁手(3年)が2打席連続本塁打を放つなど、終始先手をとったが、7回に拙守で追いつかれ、流れが変わった。

 青木秀憲監督(46)は「最後は内野を抜かせないということで5人内野にしました。それより、7回の中飛を遊撃が深追いしたミス(記録は二塁打)です」と悔やんだ。