旭川大高は3連続バント安打をきっかけに先制点を奪い、江陵を4-0で下し2年連続で初戦突破した。

 旭川大高の2年生トリオがバント安打3連発を成功させて白星をつかんだ。4回無死。先頭の楠茂が三塁手の前に転がして出塁。続く平沢もセーフティーバントを試みて成功。送りバントの指示を受けた沼田は、内野守備間の微妙な位置に転がし全力疾走。セーフで無死満塁とし、2点をもぎ取る足がかりをつくった。

 大会前2日間は相手の試合DVDをじっくり見て研究した。とくに投手の特徴や癖を発見すると、ノートに書き込んでベンチメンバーで共有。隙を狙い、その時を待っていた。平沢は「打席に入る前から絶対に決める自信があった」と胸を張った。

 トリオは全員投手。ブルペンではプロ野球の話題もするが、ライバル心を持ち競い合って成長している。楠茂は「今回の背番号1は沼田だったけど打撃でサポートしたかった」。8回6奪三振7安打無失点と好投した沼田は「守備からリズムを作るのがチームカラー。次もやっていきたい」と意気込んだ。【西塚祐司】