上宮(大阪)が大商大高との接戦を制し、3回戦を突破した。2枚看板が武器で、まずは内野も守る人見健太(3年)が先発。2回と3回に1失点ずつしたが、4回2失点と粘りの投球。1点リードの5回からは背番号1の巻大地投手(3年)が登場。2点リードの9回に1失点したが、5イニングをその失点だけにしのぎ、逃げ切った。巻は「守備で流れを作るチームなので、今日みたいな試合はいい試合でした」と笑顔。村田侑右監督(31)は「エースが2人いるのは楽。巻は1点取られたが内容はよかった」とたたえた。

 頼もしい応援もある。元広島でOBの黒田博樹氏(42)から7月初旬に激励メッセージも届いた。レジェンドの声援にナインが奮起しないはずがない。昨夏は4回戦での敗退だった。28年ぶりの夏の甲子園へ、いよいよ佳境を迎える。【星名希実】