明桜(秋田)が、エースの負傷交代を乗り越え、8年ぶり9度目の出場を決めた。最速146キロ右腕の山口航輝投手(2年)が5回2安打無失点に抑えていたものの、5回裏に出塁し、けん制で一塁帰塁した時に右肩を負傷した。6回から退き、2投手の救援を仰いだ山口航は「肩が上がらなかった。みんなに助けてもらった」と試合後は号泣した。

 昨年にハローワークなどで監督を公募し、帝京三(山梨)の監督を昨夏まで務めていた輿石重弘氏(54)が今春から指揮を執った。就任4カ月で優勝を飾り「47校の代表として秋田に大きな旗を持って帰りたい」と胸を張った。

 ◆明桜 1953年(昭28)創立の私立校。生徒数は1054人(女子352人)。野球部も53年創部で部員74人(マネジャー5人)。甲子園は春5度、夏9度目。秋田経法大付から校名変更。主なOBはソフトバンク摂津正、DeNA砂田毅樹ら。学校所在地は秋田市下北手桜守沢8の1。花田富二夫校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦6-2横手清陵学院

3回戦9-2湯沢翔北

準々決勝3-2秋田中央

準決勝6-0大曲工

決勝5-1金足農