彦根東(滋賀)は2年生の左腕エース増居翔太投手が、県内有数の進学校を4年ぶり2度目の甲子園に導いた。6安打1失点で完投。増居は「先輩たちが心強くて『どれだけ打たれても取り返してやる』と言ってくれた。3回と8回に足がつりそうだったけど、後ろがいると思うと思いっきりいけた」。京大が志望校だという秀才で、得意教科は英語。平日3時間の練習の後、1時間ほど勉学に励んでいる。文武両道を突き進む増居は「真っすぐで押していける持ち味を生かして、甲子園で自分の力がどこまで通用するか試したい」。

 ◆彦根東 1876年(明9)創立の県立校。生徒数は961人(女子409人)。野球部は1894年創部。部員数は74人(マネジャー2人)。甲子園出場は春3度、夏は今回で2度目。主なOBは評論家の田原総一朗、元毎日(現ロッテ)中川隆ら。所在地は彦根市金亀町4の7。森田恭司校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦12-3彦根工

3回戦3-2滋賀学園

準々決勝8-1八幡商

準決勝5-2水口

決勝4-1近江