第99回全国高校野球選手権(7日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われ、北北海道代表・滝川西は同日第1試合で15年準優勝の仙台育英(宮城)と対戦する。北海は準優勝した昨夏同様、北北海道代表と同日決戦が初戦。滝川西は堀田将人主将(3年)が選手宣誓も引き当てた。

 大役を甲子園初勝利への弾みにする。滝川西の堀田主将が開会式の選手宣誓を務めることになった。立候補18人から当たりクジを引き当て「正直驚いてる。良い宣誓ができるように頑張りたい」。全49チームが注目するステージの中央で、胸を張って言い切った。

 気持ちはすぐに固まった。7月31日、関西入りする機上で道高野連・小嶋仁章専務理事(54)から選手宣誓は立候補制と聞いた。「今回が最初で最後なのでやりたい」とやる気は十分だった。小野寺大樹監督(41)は「引く雰囲気を持ってた。大きい舞台で燃える人間なので大丈夫。光栄です」と歓迎した。

 日程では追い風が吹いた。初戦の試合開始は午前9時半。関西入りから4日までの練習はすべて午前。比較的涼しい時間帯なのも道産子にとってはプラスになる。指揮官は「今までと同じリズムで臨める。理想的です」と話した。

 相手は15年夏準V、東北屈指の強豪仙台育英だ。滝川西は19年ぶり出場の公立校だが「プロのOBもいる甲子園常連校だが、絶対に名前負け、気持ちで負けないです」と堀田主将。開会式の勢いに乗って初戦突破を目指す。【西塚祐司】