津田学園のエース水谷翼主将(3年)が7回途中、7安打7失点でマウンドを降りた。初回に2四球から1点を許したものの、3回までは無安打投球。2失点と粘っていた7回2死走者なしから、四球をきっかけに集中打を浴びた。

 「自分がどれだけ粘れるか、が勝負と思っていたのに、最後は気持ちで負けました。ちょっとした気の緩みから、流れが向こうに行ってしまった」と悔いる。また2発を許した済美の3番亀岡京平内野手(3年)について「2本目は失投ですが、1本目は高さは甘くなかった」と言い、想像以上のパワーに舌を巻いた。

 初出場で初勝利を飾った夏に収穫は多い。佐川竜朗監督(38)は済美打線を「想像以上のパワーでした。全国で勝つのに必要なものをまた学ばせていただきました」とたたえると同時に、再出発への意欲を口にした。