千葉県木更津市の私立暁星国際高硬式野球部の男性監督(27)が、男子寮で共同生活する部員の布団に入るなどの行為をしたとして、複数の男子部員がセクハラやパワハラの被害を訴えていることが4日、県警や同校への取材で分かった。監督は行為を認める一方、ハラスメントとの認識は否定したという。

 木更津署や同校によると、監督は昨年夏ごろから「癒やしてくれ」と言って部員の布団に入ったり、入浴時に「体を洗う」と言って体を触ったりしていたという。11月上旬に保護者から署に相談があり、監督や部員らに任意で事情を聴いていた。

 監督は木更津署の聴取に「日中厳しい指導をしているのでアフターケアのつもりだった」と説明したという。

 同校によると、被害を訴えた部員は2人。監督に口頭で注意し、部活動の指導から外した。今後、処分を検討するとしている。同校の担当者は「予想外の事だった。今後こういうことが起きないようにしたい」としている。(共同)