静岡が2年連続17度目のセンバツ出場を決めた。就任10年で春夏通算6度目の甲子園を決めた栗林俊輔監督(45)は、選手の手で6度、宙に舞った後、冷静に意気込みを語った。

 「選んでいただいて大変光栄ですし、責任感をもって頑張りたい。今年のチームは飛び抜けた選手はいませんが、主将の黒岩(陽介捕手=2年)を中心に調和がとれています」。

 昨秋は2年連続で東海大会を制覇。同11月の明治神宮大会でも同校初の1勝を挙げた。エース右腕の春翔一朗(2年)は、最速130キロ台半ばながら、抜群の制球力とマウンド度胸でチームを勝利に導いてきた。「昨年は先輩に連れていってもらった大会で、投げるだけでいっぱいいっぱいでした。今年は後輩たちに、良い思いをさせてやりたいですし、みんなに支えられていることを忘れず、堂々と投げたいです」と笑顔で話した春。文字通り「飛躍の春」にする決意だ。