感謝を口にした。9年ぶりのセンバツ出場を決めた慶応(神奈川)の善波力捕手(1年)は「両親に感謝を伝えたい」と喜んだ。

 父の達也氏は明大の野球部監督(55)。野球を始めたきかけであり、自分の試合映像やプロ野球を一緒に見ては、同じ捕手目線で言葉を交わしてくれる存在だ。

 1年生ながら正捕手の座をつかみ、配球には自信を持っている。「(エースの)生井さんに限らず投手の良さを引き出すリードをしたい。そこから、状況判断を大事にしたい」。大学日本代表の監督も務めた父と同様に、落ち着いた口調で意気込みを語った。