投打二刀流に挑む高校球界の「大谷」が、オンリーワンの存在を目指して春の聖地に乗り込む。第90回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が26日、大阪市内で行われ、出場36校が決定した。春夏通じて初の甲子園出場を決めた中央学院(千葉)は、エース兼4番の大谷拓海投手(2年)が150キロ&本塁打を誓った。

<センバツ主なエース兼4番>

 ◆57年王貞治(早実) 2年春は4番投手で優勝。3試合連続完封をマークし、優勝旗が初めて箱根の山を越えた。

 ◆64年尾崎正司(徳島海南) 現プロゴルファーの尾崎将司。3試合連続完封などで初出場初V。

 ◆70年島本講平(箕島) 北陽との決勝で延長12回に自らのサヨナラ安打でV。アイドルとなった。

 ◆80年中西清起(高知商) 帝京との決勝は延長10回1-0完封。水島新司氏の漫画主人公にちなみ「球道くん」と呼ばれた。

 ◆83年水野雄仁(池田) 45回で自責点ゼロの防御率0・00で夏春連覇。「阿波の金太郎」。

 ◆85年渡辺智男(伊野商) 準決勝で清原(PL学園)から3奪三振。帝京との決勝は2ラン放ち完封。

 ◆91年上田佳範(松商学園) 広陵との決勝で4番を打つも1点差で敗れた。3試合連続完封を記録。

 ◆92年三沢興一(帝京) 決勝で東海大相模倒しV。2回戦の佐賀商戦では勝ち越し二塁打と13奪三振。

 ◆98年松坂大輔(横浜) 5試合3完封でV。150キロ出す。準決勝のPL学園戦、決勝の関大第一戦など3試合で4番。

 ◆06年前田健太(PL学園) 真岡工戦で16奪三振。愛知啓成戦は88分で完封。秋田商戦では本盗。

 ◆07年中田翔(大阪桐蔭) 日本文理戦で7回9奪三振。佐野日大戦は右翼手で出て2打席連発。準々決勝は田中(常葉学園菊川=現DeNA)との投げ合いに敗れた。

 ◆12年大谷翔平(花巻東) いきなり初戦で藤浪(大阪桐蔭)と当たり、2-9で敗れるも11奪三振と先制アーチ。