熊本の秀岳館を率いて2016年春から3季続けて高校野球の甲子園大会で4強入りし、3月1日付で母校の県岐阜商監督に就任する鍛治舎巧氏(66)が27日、岐阜市の同校で記者会見し「大変なことだが、幸せなこと。自分がプレーしたグラウンドで、今度は日本一を目指して後輩たちと野球ができる。こんな至福はない」と心境を語った。

 甲子園に春夏合わせて56度出場した県岐阜商も、昨夏は岐阜大会3回戦でコールドゲーム負け。同校野球部OB会が昨秋から就任を要請していた。

 鍛治舎氏は「再建ではなく新生させたい。どこまで仕上げれば甲子園でどこまで勝てるか分かっている。5年で、全国で十分戦えるくらいにいければ」と話した。

 高校野球のテレビ解説者を長く務めた岐阜県出身の鍛治舎氏は早大から1974年、松下電器(現パナソニック)に入社して社会人で活躍。秀岳館は2014年から昨夏まで指揮した。