元中日の山本昌氏(52)が母校である日大藤沢(神奈川)の特別臨時コーチに就任したことが21日、分かった。山本氏は50歳まで現役を続け、15年に引退を発表。今年、学生野球の指導資格回復した。就任初日はあいにくの雪となったが、午前8時半から約2時間投手を中心に指導した。

 ツイッターには選手たちの輪を前に話をする写真をアップし「弟が監督なのでお手伝いをしていきます。生徒には負担のない投げ方や技術的なアドバイス、私の経験を伝えて行きたいと思います」と書き込んだ。今後は不定期にはなるが、指導に関わっていく。

 監督を務める弟の秀明氏(47)は「基本的には投手を見てもらいますが、体の使い方を知っている。力の出し方はバッティングにも通じると思う。いい方に出てくれるといいなと思います」と話し、兄弟で07年春以来となる甲子園を目指す。

 ◆山本昌(やまもと・まさ=本名・山本昌広)1965年(昭40)8月11日、神奈川県生まれ。日大藤沢から83年ドラフト5位で中日入団。最多勝3度(93、94、97年)最優秀防御率1度(93年)最多奪三振1度(97年)ベストナイン2度(94、97年)。94年は沢村賞を獲得。06年にノーヒットノーラン。15年10月7日広島戦で史上初となる50歳登板を達成。同年現役を引退した。通算成績は581試合、219勝165敗、防御率3・45。現役時代は186センチ、87キロ。左打ち左投げ。