大阪桐蔭が三重に延長12回サヨナラ勝ちし、春連覇に王手をかけた。

 今大会初めて先制を許し、追いかける展開となった。1-2で迎えた9回、1死一、二塁で8番小泉航平捕手(3年)が右前に起死回生の同点適時打。延長戦にもつれこみ、最後は12回に4番藤原恭大外野手(3年)が左中間へサヨナラ適時二塁打を放った。藤原はそこまで4打数無安打で、「最後は自分が返したろうと思っていました。何も考えずフルスイングしていこうと思いました。本当に最高にうれしかった」と笑顔を見せた。

 決勝の相手は名将・高嶋仁監督(71)率いる智弁和歌山。昨年は春の近畿大会、夏の甲子園、秋の近畿大会と3度対戦しいずれも勝利しているが、西谷浩一監督(48)は「ずっと高嶋先生が『桐蔭を倒す』とおっしゃっていた。一生懸命作られたチームでうちに向かって来られると思うので、精いっぱい戦いたい」と真っ向勝負で挑むつもりだ。