第90回記念全国選抜高校野球大会で準優勝となった智弁和歌山の選手が一夜明けた5日、大阪市内の宿舎で心境を語った。

 主将の文元洸成内野手(3年)は「自分たちが(優勝の)マウンドに集まった姿をずっと想像していたので、本当に悔しい。夏はマウンドに集まりたい」と悔しさをあらわにした。大阪桐蔭とは昨年も3度戦い、全て敗れた。「大阪桐蔭を倒さないと高校野球は終われない。最後の夏ぐらいは勝ちたい」と雪辱を誓った。

 決勝で2打数無安打と今大会苦しんだ、プロ注目の主砲・林晃汰内野手(3年)は「(敗戦は)クリーンアップの差かなと思います。チーム的には準優勝は素晴らしいと思う。もう1回、一からやり直します」。大阪桐蔭に対しては「ミスをしなかったら、力の差はそんなに感じなかった。次は自分が打って勝ちたいと思います」と、今度は自分のバットで勝利に導く覚悟だ。