第100回全国高校野球選手権大会(8月5日から17日間・甲子園)の組み合わせ抽選が22日、6地区で行われた。北大阪大会では、史上初となる2度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭が、7月16日の2回戦から登場することが決定。関西創価-四條畷の勝者と戦う。

 偉業を目指す夏が始まる。7月16日、2回戦からの登場が決定。だが、敵は己にありと言わんばかりに、大阪桐蔭・中川卓也主将(3年)は言い切った。「入学当初から最後の夏は100回大会だと言われていた。相手はどこであれ、自分たちの野球をどれだけできるか」。達成すれば史上初となる、2度目の春夏連覇を意識した上での戦いが待ち受ける。

 今月上旬に春の近畿大会で優勝を飾り、臨んだ翌週の愛知招待試合。2勝2敗とセンバツ後初の敗戦を喫したナインは西谷浩一監督(48)から「こんなんじゃ、大阪大会もこんな感じで負けるんじゃないか」とハッパをかけられた。次週の香川招待試合は3勝1分けと負けなし。2週間の強化ロードを経て、たくましさに磨きがかかった。

 20日に発表された高校日本代表第1次候補には、中川を始め、根尾昂内野手、藤原恭大外野手(ともに3年)ら最多6人選出。豊富なタレントを束ねる中川は「圧倒的な打撃力と打たれた後に守れる守備力を」という。藤浪-森のバッテリーで春夏連覇した12年を振り返れば、夏の大阪大会8試合で2桁得点が4試合。中川の言葉通り、打線がいかにカバーするかが重要だ。歴史に残る夏となるか。開幕は目の前だ。【磯綾乃】