11年ぶりに甲子園を目指す文星芸大付(栃木)はクリーンアップの3発などで土浦湖北(茨城)に快勝した。

 まずは1点リードの3回2死一、二塁。主将で5番の佐藤公毅内野手(3年)がストレートを振り抜き左翼へ3ラン。「チャンスで1本ほしいところだったのでよかったです」。最近は6、7番での起用が多かったが、5番抜てきに一発回答した。

 主将の本塁打に主軸も奮起した。6回には3番葭葉(よしば)幸二郎捕手(3年)と4番松嶋拓郎内野手(3年)が連発。いずれもレフトへ豪快な一撃で試合を決定づけた。

 第100回全国高校野球選手権栃木大会の初戦は14日。栃木工と真岡北陵の勝者と対戦する。佐藤主将は「甲子園に行きたいです。まだ(甲子園出場が)できていない。この思いが(チームで)1つになればいけると思うので大事にしたい」と表情を引き締めた。