旧藩校で第1回大会出場の経験をもつ伝習館が、4年ぶりの夏1勝を手にした。

 西南学院相手に中盤までは互角の戦いだったが、3-4で迎えた5回裏、3安打と敵失などで一気に3得点を挙げて逆転に成功した。江島武幸監督(52)は「1回大会から出場している高校が100回の記念大会で夏勝てるのはうれしい。苦しんだ分だけ、選手らもうれしいはずです」と昨秋11人でスタートした新チームの成長に目を細めた。

 今年5月に同じ筑後地方で旧藩校の明善との初の定期戦を実施。互いに全校応援のなか試合を行った経験に、3安打2打点の活躍を見せた主将の野中亮外野手(3年)は「定期戦を開いてもらった方に感謝です。夏の勝利につながりました」と笑みを浮かべていた。