昌平が強豪・春日部共栄を破った。最速140キロを誇る左腕・米山魁乙投手(2年)が5回まで無安打投球を続けるなど、その速球で春日部共栄打線を押し込んだ。初速と終速の差は小さいときで2キロ。春日部共栄もこの日朝の練習で、140キロマシンで目を慣らしていたが、米山の直球のキレがその対策をも上回った。

 6月の組み合わせ抽選会の直後、黒坂洋介監督(43)が「2回戦、先発で行くぞ」と米山に告げた。早くもプロ球団のスカウトから注目される2年生左腕は、スクールカラー・緑の大応援団にも支えられ、見事に勝利。「これからもどんどん気持ちでぶつかっていきたい」と3回戦以降を見据えていた。