14年センバツに21世紀枠で出場した第1シードの小山台が初戦突破した。

 センバツをテレビ観戦して進学の希望を固めたというエース戸谷直大投手(3年)は、試合中に左足の太ももをつりながら、8安打1失点で完投。「勝つしかない。勝つという強い気持ちでした」と喜んだ。

 14年センバツ出場時のエース伊藤優輔投手(現中大)が大会前にグラウンドを訪れた。戸谷は「インコースの使い方とか変化球とかアドバイスをもらいました」と感謝する。「スライダーは、無意識のうちにもっと曲げようと思って、腕の振りが鈍くなっていた」と修正した。

 同点の7回は、2番池本仁志内野手(2年)が決勝の2点左前適時打を放ち、勝ち越した。

 福嶋正信監督は「初戦は苦しいですね。関東第一も日大三もそうでしたから。相手は1試合勝ってきている。こういう展開になるのは分かってました。(戸谷は)よく投げてくれた。向こうはいいピッチャーですし、守り勝てました」と安堵(あんど)していた。