拓大紅陵は、先発したエース・安藤太雅投手(3年)の完封勝利で初戦突破した。

 完封は初めてと言う安藤は「野手がよく守ってくれました」と振り返った。8安打されながらも、要所を抑えるピッチングで本塁は許さなかった。

 この日、新たなピッチングが勝利に導いた。打者のベルト付近の球が、微妙に動いていることに気がついたのは2回。ベンチで見ていた沢村史郎監督(52)もそれに気づき「ベルト付近の球を打たせろ」と指示を送った。

 「今日、初めてわかった球。それをゴロに打ち取れたのがよかった」と、新たな進化。冬のトレーニングはもちろん、春の大会後からも走り込みを増やし体を強くした成果だった。

 沢村監督は「打たれても粘り強く投げるのが安藤の持ち味。今日は攻撃も100点満点です」と選手たちを評価した。