開幕試合の始球式に、岩出山高(宮城)出身のご当地選手、楽天今野龍太投手(23)が登板した。軽く腕を振っただけだが、この日「最速」の132キロにスタンドも沸いた。それでも「投手をやっているので、スピードは出したかった。少し悔しい」と苦笑いだった。

 13年に部員11人で臨んだ3年の夏は、初戦(2回戦)で米谷工相手にノーヒットノーランを達成。一躍存在がスカウトの目に留まった。今野は「高校時代を思い出しました。次の試合で、この球場で負けました」と懐かしみながら、「人数が少なくてやめたいと思ったときもありましたが、努力すればいい結果がついてくる。高校3年間やってプロにもなれたので、あきらめずに野球を続けてほしい」と球児にエールを送った。

 この日は開幕試合の1試合だけが行われ、昨夏8強の仙台が黒川に逆転勝ちし、1番星を挙げた。