松商学園が3-1で飯山を下した。先発した保科武範投手(3年)が7回1/3を1安打1失点と好投。「緊張したが、1人1人抑えていこうと思った」と汗をぬぐった。

 7回1死までは無安打投球を見せた。「5回終了まで気付いていなかった。言われて気付きました」と記録にはとらわれず、目の前の相手に集中していた。先発を伝えられたのは昨日練習中。足立修監督(54)からは「マウンドに立てばエースのつもりで行け」と声をかけられた。

 中学時代はチームのエース直江大輔投手(3年)と同じ中野シニアに所属した。同シニアでは自身がエースだったが、高校で立場が逆転した。「直江の後がいないと言われてきた。『まだいるぞ』というのを見せたかった」と笑顔を見せつつも、8回1死で死球を与えての降板に「結局、最後は直江に助けられた」と悔しさも見せた。

 2年連続の夏の甲子園へ向け、直江だけじゃない。松商学園には保科もいる。