春16強で第2シードの日大藤沢が、初戦で姿を消した。

 8回までは5-3でリードしていたが、9回表に2番手の武富陸投手(2年)が四球と連打を許し、3失点を喫した。

 まさかの敗退に、ベンチ前で泣き崩れる選手もいた。先発したエース新村太郎投手(3年)は、制球に苦しみながら6回を被安打10の2失点。「まだ信じられない。気持ちの整理ができない」と明かした。

 山本秀明監督(48)はタイブレークまでを見据えて、2枚看板の継投に踏み切った。2年生の武富を「まずアウト1つを取ろう」と送り出したが、逃げ切ることができなかった。「武富には、この敗戦から(高校野球の)怖さを分かってほしい」と話した。

 試合後、ミーティングで涙した新村は「この学校に入ってよかった。最高の仲間と野球をすることができた」とチームメートに感謝。山本監督は「一生懸命、練習に取り組んできた代なので、もう少しいい形で…100回大会なので、いい結果を出させてあげたかった」と悔やんでいた。