公立校対決となったカードで、香椎が「三度目の正直」で久留米商を下して、ベスト4入りを果たした。

 昨年秋、今年春とともに敗れていた宿敵に、初回に7得点を奪うなど攻撃陣が奮起。10点を失ったが、14安打13得点を奪った。

 杉野弘英監督(42)は「先制されてもあわてることはないと選手に言った。でも1回に7点はビックリしました」と目を丸くしていた。香椎の「アツオ」こと、ベンチで声をからして「第2の監督」としてナインを鼓舞した背番号10松田寛壱について、杉野監督も「私の右腕です」と目尻を下げた。「100回大会の年代に生まれたことが奇跡なんだから、僕たちのものにしようと言っている」と杉野監督。唯一残った公立校代表が南福岡の頂点へマジック2とした。