優勝候補の明石商が10年から9年連続で8強入りを果たした。

 チームを勢いづけたのは、1年生のリードオフマンだ。1点先制した直後の2回2死二塁。来田(きた)涼斗外野手が左中間を破るタイムリー三塁打を放った。「1点止まりなら、苦しい展開になる。ここで打てば、楽になる。打ててよかった」。4回にも右前打を放ち、5打数2安打でチームの勝利に貢献した。

 俊足巧打の来田は入学直後の春季大会から1番打者に抜てきされた。近畿大会では初戦で大阪桐蔭と対戦。敗れたが、今秋ドラフトの目玉である根尾からヒットを記録した。明石商は昨年まで3年連続で夏の兵庫大会決勝で敗退。将来性豊かな1年生を加え、夏の甲子園初出場を狙う。